更新日:2025年2月27日 | Tatsumi
墓じまいを考える際、費用がどれくらいかかるのか、不安に思われる方は多いです。特にお寺への費用には、閉眼供養代金や離檀料など、慣れない言葉や費用が含まれていて戸惑うこともあるでしょう。このような費用はどのように決まり、どのくらい準備すれば良いのでしょうか。
本記事では、お布施や撤去費用などの具体的な相場について詳しくお伝えします。先祖を思う大切な気持ちを守りながら、無理のない方法で墓じまいを進めるための参考にしてください。

また、離檀料の金額が予想以上に高額になる場合があり、お寺との交渉が必要になることがあります。墓石の撤去は専門の業者に依頼する必要があり、コストを削減するのが難しい部分でもあります。しかし、これらは未来の負担を減らすための大切な手続きであり、一つひとつ丁寧に進めることで心の整理もついていくものです。
墓じまいを進める中で、悩みや不安が出てくるのは当然のことです。その中で、感謝の気持ちを忘れず、家族や関係者と相談しながら、無理のない選択をしていくことが大切です。先祖への敬意を守りつつ、今と未来の家族の負担を考える決断は、とても尊いものです。
墓じまいに必要なお布施の相場
墓じまいを進めるうえで、お布施がどの程度必要か気になる方も多いでしょう。お寺との関係性や依頼方法によって費用が変わるため、それぞれのケースについてわかりやすく解説します。
長いお付き合いがあるお寺の場合
墓じまいで付き合いのあるお寺に閉眼供養を依頼する場合、お布施の目安は3万~10万円ほどです。特に、先祖代々そのお寺と関わりが深い場合には、感謝の気持ちを込めて10万円程度を渡すこともあります。地域やお寺の習慣によって異なるため、事前の相談が大切です。
- お布施の相場は3万円から10万円程度。
- 先祖代々関わりがあるお寺には感謝を込めた金額を渡すことが多い。
- 地域やお寺の習慣で費用が変わる場合もある。
- 事前の相談で適切な金額を確認できる。
ポイント: お布施は感謝を表す大切なものなので、相場や状況に合わせて準備することが重要です。
インターネットで依頼した僧侶の場合
お寺との付き合いが無い場合は、インターネットで僧侶を手配できるサービスを利用する方法があります。この場合のお布施の相場は3万~5万円程度で、サービス事業者によって料金が一律で決まっていることが多いです。手軽に依頼できる点が特徴です。
- お布施の相場は3万円から5万円程度。
- インターネットのサービスで僧侶を簡単に手配可能。
- 料金は一律に設定されている場合が多い。
- お寺との関係が無い方にとって便利な選択肢。
ポイント: お寺と関わりが無い場合、オンラインサービスは手軽で費用が明確な方法です。
閉眼供養以外で必要なお布施について
墓じまいでは、閉眼供養以外にも必要なお布施が発生する場合があります。それぞれの費用と理由について具体的に説明します。
お寺までの交通費(御車代)
御車代は、僧侶が電車やタクシー、自家用車などでお墓のある場所まで移動する際にお渡しする交通費のことです。相場は5千円~1万円程度で、僧侶が交通機関を利用しない場合は不要です。事前に状況を確認して適切な対応を心がけましょう。
- 御車代は僧侶の交通費として渡すもの。
- 相場は5千円~1万円程度。
- 僧侶が交通機関を利用しない場合は不要。
- 移動距離や手配方法によって金額が異なることがある。
ポイント: 僧侶の移動状況を確認し、必要な場合に御車代を渡すことが大切です。
僧侶への食事代(御膳料)
御膳料とは、閉眼供養後に会食を用意する際、僧侶が会食に参加しない場合にお渡しする礼金のことです。相場は5千円~1万円程度です。僧侶が会食に参加する場合は必要ありませんので、状況に応じた対応が大切です。
- 御膳料は僧侶が会食に参加しない場合にお渡しする。
- 相場は5千円~1万円程度。
- 僧侶が会食に参加した場合は不要。
- 儀式後の礼として感謝を示す意味がある。
ポイント: 僧侶の会食参加状況を確認し、必要に応じて御膳料を準備することが大切です。
離檀する際の費用(離檀料)
離檀料とは、お寺の檀家をやめる際にお渡しする感謝の気持ちを込めた費用のことです。相場は10万~20万円程度ですが、地域やお寺との関係性によって異なります。お寺によっては離檀料が不要な場合もあるため、事前確認が重要です。
- 離檀料は檀家をやめる際の費用。
- 相場は10万~20万円程度。
- 地域やお寺との関係性で金額が変わる。
- 離檀料が不要な場合もあるので事前確認が必要。
ポイント: 離檀料の有無や金額について、お寺としっかり話し合うことが大切です。
新しい供養先での費用の目安
墓じまい後の供養先によって、必要な費用は異なります。それぞれの選択肢を具体的に説明します。
個人墓を新たに建てる場合
新しくお墓を建てる場合(個人墓)は、開眼供養を行うことが一般的です。この際のお布施の相場は5千円~1万円程度です。ただし、公営霊園や民間霊園では開眼供養が不要な場合もあり、その場合は費用が発生しません。
- 個人墓の開眼供養は5千円~1万円が相場。
- 公営霊園や民間霊園では供養が不要な場合がある。
- 開眼供養の有無で費用が異なるため事前確認が必要。
- 寺院墓地で供養を行う場合には費用がかかる。
ポイント: 開眼供養が必要かどうかを確認し、状況に応じて準備することが大切です。
海や山での散骨の場合
散骨は、遺骨を粉末状にして海や山に撒く供養方法で、通常は開眼供養が不要とされています。そのため、お布施を準備する必要はありません。ただし、散骨の際に僧侶に読経を依頼する場合は、5千円~1万円程度のお布施が必要です。
- 散骨では通常お布施は不要。
- 読経を依頼する場合は5千円~1万円程度が相場。
- 僧侶を呼ばない場合は費用は発生しない。
- 自然に還る供養方法として注目されている。
ポイント: 散骨時に僧侶を呼ぶかどうかを事前に決め、必要に応じてお布施を用意しましょう。
他の方と一緒に眠る合葬墓の場合
合葬墓(がっそうぼ)は、他の遺骨と一緒に納骨する供養方法で、開眼供養が不要な場合がほとんどです。そのため、個別の供養費用がかからないことが多く、費用を抑えたい方に選ばれる傾向があります。
- 合葬墓では開眼供養を行わないことが一般的。
- 他の遺骨と一緒に納骨される供養方法。
- 個別の供養費用が不要な場合が多い。
- 費用を抑えたい方に向いている選択肢。
ポイント: 合葬墓は、費用を抑えつつ永代供養を行いたい方に適した方法です。
墓じまいにかかる全体の費用はどのくらい?
墓じまいの費用は、「お墓の撤去費用」「閉眼供養代金」「離檀料」が大きな割合を占めます。一般的な平均費用は30万~60万円ですが、立地条件やお寺との関係によって変動します。中には費用が高額になるケースもあるため、事前に詳細を確認し、準備を進めることが大切です。
リスト形式で説明
- 墓石撤去費用は、10万~30万円程度。立地条件や墓石の大きさによって工事費用が変わる。
- 閉眼供養代金は、僧侶へのお布施として3万円~10万円が一般的。寺院墓地では必須の儀式。
- 離檀料は10万~50万円の幅があり、檀家をやめる際の感謝を表すもの。お寺との関係性によって金額が異なる。
- 寺院墓地では閉眼供養や離檀料が必須で、民間墓地より費用がかかることが多い。
- 一部の民間墓地では、閉眼供養を省略して費用を抑える選択肢もある。
- 石材業者への依頼が必要な墓石撤去は、自分で行えないため費用を削減するのが難しい。
ポイント: 墓じまいの費用は項目ごとに変動するため、全体の流れを理解し、信頼できる業者やお寺と相談しながら進めることが重要です。
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まとめ:墓じまいでのお寺への費用は?相場を必要なお金について
墓じまいにかかるお寺への費用は、閉眼供養代金、離檀料、墓石撤去費用の3つが中心になります。それぞれの費用は、お寺や地域の習慣、墓地の条件によって異なりますが、一般的には30万~60万円程度が目安とされています。費用が高額に感じられるかもしれませんが、これらは必要な手続きと感謝の気持ちを表すためのものです。
まず、閉眼供養ではお墓の魂を抜く儀式を行い、その際のお布施が必要です。相場は3万~10万円ほどで、住職に依頼することになります。寺院墓地の場合、この儀式は必須で、心を込めて行うことが大切です。
次に、離檀料です。これは檀家を離れる際に、これまで先祖代々の供養をしていただいた感謝を表してお寺に渡す費用です。相場は10万~50万円程度と幅がありますが、お寺との関係性や話し合いによって金額が決まります。一部では、離檀料が不要なお寺もあるため、事前に確認すると安心です。
最後に、墓石の撤去費用です。古いお墓を解体し更地に戻すには、専門の石材業者に依頼する必要があります。相場は10万~30万円程度で、墓石の大きさや墓地の立地条件によって費用が異なります。この作業は専用の機材が必要なため、自分で行うことは難しく、費用を削減しにくい部分でもあります。
墓じまいは大きな決断であり、費用の負担もありますが、それは未来にわたる家族の負担を減らすための準備とも言えます。しっかりと事前に計画を立て、信頼できるお寺や業者と相談しながら進めることで、スムーズに進行することが期待できます。負担を感じず、心穏やかに先祖を供養する方法を見つけていくことが重要です。


私は墓の管理と墓じまいの専門家であり、10年を超える長きにわたり、墓の管理に困っている多くの家族に墓じまいの提案とサポートを行ってきました。
特に公営の墓地での一定期間の放置による墓の撤去や、墓の管理の困難さ、維持費の問題など、多くの家族が墓じまいを検討する理由はさまざまです。墓じまいの過程で必要となる墓地の管理者との相談や新しい供養の場所の選定など、これまでの経験を踏まえ、サポートするという視点で、墓の管理に困っている人を助けることができたらと感じています。